菱田伸鉄工業株式会社

新規事業部 ものづくりは菱田伸鉄の原点。培ったノウハウで次世代ロボットやシステムの研究・開発を行っています。
立命館大と共同開発中の「カメラ付小型飛行船」を「中小企業総合展2010 in Kansai」に出展しました。詳しくはこちら(PDFファイル)

イージーオーダーロボット「PUL(プル)」の画像

当社も制作に携わった
イージーオーダーロボット「PUL(プル)」

次世代ロボット開発ネットワーク「RooBO」
http://www.roobo.com/

RooBOロゴ画像

ロボットがどんどん高機能化し、人間の仕事を奪ってしまったら社会はどうなりますか。

大学1年生だった30年前、「無人化工場」という講義の終わりにこんな質問をしました。

ロボットは、多くの要素技術を組み合わせる統合技術の成果です。今日、産業用ロボットは世界中の工場で活躍しており、日本メーカーのシェアは約50%です。これらのロボットは、作業者を単純労働や危険な作業、また劣悪な作業環境から解放してきました。仕事を奪ってきたのではありません。生産性の劇的な向上に貢献してきたのです。

数年前から「次世代ロボット」が注目を集めています。
次世代ロボットとは、「人に代わって、人と協働しながら、人に便益(ベネフィット) を提供するシステム」、技術的には「センサー」「知能・制御系」「駆動系」の3つの要素技術を組み合わせたもの、と定義されています。産業用ロボットは、必ず柵の中で人とは完全に隔離された環境で使用されてきましたが、次世代ロボットには、この「柵」が在りません。

そんなロボット製作に欠かせないコンピューターやセンサー、モーターなどの構成要素が近年、高性能化し、小型で安価になり、中小企業であっても、必要とされる機能を実現する要素を適切に組み合わせることでロボットをつくれるようになってきています。当社はここに着目。「自分たちが開発したロボットが、人の役に立ち、喜んでいただけたら、素晴らしい」と、これまで、幾つかのロボット開発事業に参画してきました。

そのひとつが、脳神経外科病院の出入り口で患者さんを見守るロボットです。このロボットは夜間、センサーを活用して前を通る(徘徊する)人がいると「お部屋に帰ろうね」と声を掛けます。でも、患者さんは声掛けだけでは自室に帰ってくれません。声掛けと同時に職員に知らせます。そして、職員が患者さんを保護し、部屋まで送り届けるのです。

カメラ付小型飛行船(ロボット浮遊カメラ)のイメージ画像時間を問わず見守るのはロボット、患者さんを保護し部屋に確実に送り届けるのは人間です。ロボットと人の、得手不得手に配慮した運用システムを根底においた開発でした。

一方、当社は「ものづくり中小企業製品開発等支援事業(試作開発等支援事業)」の支援を受け、立命館大と共同で新たなロボットを開発中です。金岡研が有する制御についての特許技術を活用する、カメラ付小型飛行船(ロボット浮遊カメラ)です。風などが外乱の影響下でも操作しやすく、目視可能な画像を容易に撮影できます。さまざまな作業分野での活用が期待されており、2010年中の完成、実用化を目指しています。